2015年03月12日

外貨預金するならFXの理由

「外貨預金するならFXで!」とはよく言われますが、大きく分けて以下の4つについてFXに優位性があると思います。
外貨預金のほうが優れている点は・・・特に思いつかないです。

@FXには信託保全があるが、外貨預金にはない
AFXはレバレッジが掛けられる
BFXのほうがスプレッドが圧倒的に狭い
CFXのほうが利息が良い

@は最近アルパリが破綻したことで一気にフィーチャーされるようになった事項になると思いますが、実はそうなんです。
基本的に(国内の)FX業者には信託保全があるため、破綻しても預けたお金が戻ってくるんです。
が・・・外貨預金の場合は返ってくるような制度が存在しないようです。詳細は色々なブログなどで触れられていると思いますのでここでは省略します(適当w)。

Aは、同じ原資でもリスクを取ることで大きな利息を得ることができるというFXのメリットですね。

上記は単純にFXと外貨預金そのものの違いを示しています。
@については確かにFXの方が優れているかなと思いますが、Aに関して言うならば、リスクとの天秤なだけなので必ずしもFXが優れているというわけではありません。

そこで、ここからがポイント。実は、BCについてもFXに大きな利点があるのです。
ということで、今回はその点について記事にしてみたいと思います。

BスプレッドとCの利息ですが、例としてZARJPY(南アフリカランド円)を挙げてみたいと思います。
私の利用しているOANDA JAPANと、数ある銀行の中では、かなりいい条件な方の某ネット銀行の外貨預金(普通預金と1年定期)とを比較してみたいと思います。

はい、こんな感じです。

 FX普通預金1年定期
スプレッド1.3銭50銭50銭
利息5.1875%2.3%5.2%

あーだこーだ比べるまでもなく違いは明らかですね・・・。

FXと普通預金との差は圧倒的すぎ、最も利率の良い1年定期預金と比較してようやく同等のスワップという事になります。
もちろん、FXには定期解約という概念はないので、いつでも円に戻すことができます


利息はもう言わずもがなですが、スプレッドについてもう少しピンと来やすいように比較してみます。
ということで、MT4を用いたシミュレーションです。

【シミュレーションモデル】
・2013年1月1日〜2014年10月31日まで、毎週1000ランドずつ購入(FXの場合はロングを入れる)
・2013年10月31日にすべて円に戻す(FXの場合は全決済)
#期間が中途半端なのは、ティックデータがこの時期しか持ってないからです・・・(汗

比較結果がこちら(利息分は含まれていないため、単純に為替差益のみの比較となります)。

 FX外貨預金
利益+14,927円−28,903円

なんと・・・プラスとマイナスというレベルでの差がついています。
つまり、これがスプレッドの威力ということですね。。。

・・・ということで、結論としては「FXは利息でみても1年定期預金レベル、スプレッドは圧倒的に有利!」という結果となりました。
レバレッジを掛けるのが怖い!という方も、レバ1倍(外貨預金と同じリスク)でもかなりメリットが大きいということが分かるかなと思います。

とうことで、今回はFXと外貨預金を比較してみました。
外貨預金をしている方や、この先検討されている方は是非参考にしてみてください。

なお、今回比較対象としたFX業者(OANDA JAPAN)に口座開設して、私がFX-ON様で出品させて頂いている「毎日積み立て!スワップ貯金システム」を使えば、上記のシミュレーションのような積み立てを自動的に行うことができます。それだけでなく・・・為替差益を得られたら適当に利益確定してくれるのでもうちょっと稼げますw
よろしければぜひ使ってみてください。


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以上です。
posted by しがないあらさー at 03:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | FX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年02月08日

ショートの長期持ちがとても危険だという図解

「買いは家まで、売りは命まで」という格言があります。
売りポジションは青天井なので、そういう意味もあると思いますが・・・。

それだけではなく、ショートは長期で持つほど不利になっていくということが数学的に証明できると思うのです。
というのを分かりやすく(?)示した図を以下に示してみます。

ロング.jpg


(極端な例として)ドルが円に対して半分の価値になってしまった場合に、ロングポジションだとどうなるかという図です。
横軸と縦軸は同じことを言っていることになるため、グラフは単純な一次関数になりますね。

ドルが半分の価値になると・・・120円が60円になるということですので、損失は−6,000pipsです。
一万通貨保有していた場合、60万円の損失ということになりますね。これがロングです。

ショート.jpg


ショートの図を示してみました。
ショートの場合は円買いということになりますので、横軸は円の価値を示しています。
この場合はどうなるかというと・・・横軸がロングの場合の逆数になるので、グラフは反比例の関数になりますね。
で・・・この反比例というのが非常に恐ろしい事態を招くことになるのです。

上の例と同様に、今度は円の価値が半分になった時のことを考えてみましょう。さっきの逆転です。
そうすると・・・ドル円の価格は120円から240円になるということです。
つまり、この場合の損失はなんと-12,000pips!!
一万通貨保有の場合は120万円の損失と、ロングの時と比べて倍の損失になってしまうのです。

これが1/2とかならまだいいほうですが、トルコリラのような新興国通貨だと1/10とかになっても不思議ではありません。
1/10になった場合、ロングとショートの損失差は実に10倍!!
新興国通過ポジションをショートで持つことが如何に恐ろしいかがわかるかと思います。

なお、これはあくまで長期保有の場合を言っているのであって、デイトレ・スイングレベルのド短期ポジションについてはあまり差分はないと思います。
下の方の図の青点線を見ていただければと思いますが、せいぜい1%程度の動きを取るだけれあれば接線上の動き程度として近似的に見れると思いますので、ロングもショートもあまり違わないと言えるかなと思います。

ということで、ショートポジションをあまり長いこと持つのは非常に危険なので気をつけましょう。。。
タグ:FX
posted by しがないあらさー at 05:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | FX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年11月21日

FXで大損するプロセス

さて、本日トラリピで大規模な損切りを断行したのですが、いくらかはFXをかじっている立場から見ると、損切りすべきだったポイントは無数にありました。

テクニカルで言えば、ドル円がリーマン前高値を抜いた時。
ファンダメンタルで言えば、アベノミクスの宣言から黒田砲が発射されるに至るまで。

ファンダメンタルは半信半疑とはいえ、少なくともテクニカルでは圧倒的に上昇トレンド。
月足〜日足全てにおいてOver2σのバンドウォーク状態という、まさに「上がるしかない」状態でした。

しかし、これは経験した人にしか分からないと思いますが、

「大量の含み損は判断を鈍らせる」

ということを身をもって感じることが出来ました。

テクニカルをある程度理解し、裁量で利益をあげられるようになってきた私でも、この流れにされるがままになってしまったのです。。。

現に、今年1月には「ドル円110円か、ユーロドル1.40を超えてきたら損切りしなければならない」と明確に宣言したにもかかわらず、それが出来ませんでした。
それができれば、もう20万円くらいはマシなところで損切り出来ていたのに。。。

そこで、ここでは私の経験から、皆様が同じ轍を踏まないように、
損切り出来ずに死に至る思考の流れを解説していきたいと思います。

死に至る思考は、以下のLevel@〜Dの順に進行していきます。

-----

Level@ トレンド転換次第で取り戻せる公算が有る程度の含み損
(心理)「トレンドが転換すれば大丈夫・・・大丈夫・・・」
※まだ取り戻せると思っている

   ↓

LevelA どうやっても取り戻せないレベルの含み損
(心理)「ここが底だ・・・全部は取り返せなくてももう少し浮いたところで損切りしよう」
※なんとか被害を最小限に抑えようとする心理が働く

  ↓

LevelB もう見たくないレベルの含み損
(心理)「超長期保有に持ち替えよう・・・その内相場が戻るはずだ・・・」
※現実逃避に移行し始める

  ↓

LevelC 資産不足の懸念が現れ始める
(心理1)「もうダメだ・・・損切ろう!!」
(心理2)「でもここで損切って、戻ってきたら目も当てられないぞ・・・」
※逃げられない現実にぶち当たるが、為す術なく手を拱いているしかなくなる

  ↓

LevelD 破産

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レベルが上がるほど、損切りするためのエネルギーは大きなものが必要になってしまいます。
私のトラリピはまさにLevelCの状態で、心理2を打ち破るのに非常に勇気が必要でした。。。
(私の場合は破産の危機というわけでは無いですが、プラスに出来る希望はとうの昔に無くなってました)


ここで、それぞれのレベルの思考について言及していきます。

これらの思考には大きな罠が有るのです。

まずはLevel@。

「トレンドが転換すれば」、という思考・・・これに賭けているのが既に分が悪すぎるのです。
トレンドは継続するものである・・・これを肝に銘じておかなければ、ここでの勇気ある損切りは出来ません。

続いてLevelA。
ここでしっかりと損切りできるのであれば、たぶんプロでやって行けます。

仮に大きく戻したとして、素人はこう考えます。

「あれ?これ元の価格まで戻ってくるんじゃないか?」

これが癌です。基本的には戻りません、当たり前です。

損失がなくなる方向に進むのは、プロスペクト理論が最も働くポイントです。
損失が縮まってくると、なんとかそれをゼロにしようという思考に抗えなくなるのです。
よって、一般人がLevelAに陥ると、ほぼLevelBに移行するしかなくなるのです。。。

LevelBに移ると、思考が放棄されます。希望しか見なくなり、絶望に目を向けなくなります
テクニカルに精通していても、色眼鏡でテクニカルを見るようになります。判断を鈍らせます。
他の短期トレードにも影響をきたします。

LevelCに進むと、現実に向き合わざるを得なくなります。
これはLevelAを更に悪化させたようなイメージです。

もはや「上がったところで損切りする」戦略は機能しません。上がると希望を持ってしまうので損切れなくなるからです。

ここまで来てしまうと、感情による損切りしかできなくなります
しかしおそらくですが、ここで感情に任せて損切りできるのはまだ幸せです。

ここでストッパーがかからないと・・・LevelD、死に至ります。


この心理パターンに陥りやすいのが、含み損を持つことが前提になっているトラリピなんです。

よくトラリピを推奨する記事で、

「リーマンショックでも頑張って持ち続けていたら、今では大儲けだった」というものがありますが、

絶対無理です

リーマン状態は既にCの状態。
資産状態が危うい人は感情に任せて切ります。切らなくても、たいてい破産します。

1千万の含み損に耐えていれば・・・なんて、そんなのに耐えられるのは資産が10億くらいある人くらいです。人にもよるかと思いますが、たとえ資産が1億あっても1千万の含み損など耐えられるわけがありません。

ちなみにチキンの私は、総資産の5%程度の含み損でCの状態に陥りました。


含み損は見ないことにしてはいけません。
計画外の含み損に至ったら現実と向き合い、しっかりと損切りをしましょう。

今日できない損切りは、明日はもっと出来なくなります。明後日は身動きが取れなくなります。
そしてじわじわと殺されます。

皆さんは、こんなことにならないように気をつけてください。

#なんか最後の方。薬物防止の広報みたいになってしまいましたね・・・w
タグ:FX
posted by しがないあらさー at 02:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | FX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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