2014年09月24日

検証シリーズ・窓埋め戦略は本当に有効なのか?(その@)





さて、久しくやっていなかった検証シリーズですが、今回は皆さんがその有効性についてよく分かってないと思われる「窓埋め」について検証してみたいと思います。
(検証プログラム自体は昨日完成したのですが、力尽きました・・・w)

蛇足かもしれませんが、ここで簡単に窓埋めについて説明しておきましょう。
下の図を見てください。

窓埋め.jpg

上は今年8月25日(月)付近のドル円チャートです。
何があったかは忘れましたが、月曜のマーケットオープンと同時に突然価格が上にぶっ飛んでいる現象が見えます。これがいわゆる「窓開け」です。

週末は(中東を除いて)市場が開いていないので、週末に大きなニュースがあるとこのような現象が見えることがあります。
この場合は週末にドルにとって良いニュースがあったので、買い指値注文が休み中に殺到したことでオープン価格が飛んでるということですね。株式市場ではもっと頻繁に見る現象かと思います。

で、この窓開けについて一般的に言われるのが、「開いた窓は必ず埋める」という都市伝説(?)です。
埋めるというのは、窓が開く前の価格に戻る力が作用することを指していて、確かにこの図では下向きの圧力が加わっていて、程なく元の価格に戻っています。

これが発生するメカニズムについては、あるのかもしれませんが私はよく分かりません。
窓埋め説を信じる人たちが作り上げた結果なのかもしれませんが。。。

窓埋めの説明はここまでにして、「じゃあ実際、かならず窓って埋まってるの?」ということを検証してみました!!

まずは手始めに私達と馴染みの深いドル円相場で検証してみました。

集計条件は以下のとおりです。

【集計条件】
・ドル円チャートの過去17520時間(730日分)を遡って検証
5pips以上の窓が空いた場合、計測対象とする
・開いた窓を埋めるまでの所要時間と、ドローダウン(窓埋め方向と逆行した価格変動)を計測

【集計結果】
結果は以下の通りです。

全ての窓が埋まるということは無いですが、過去2年ちょっとのデータではなんと90%以上の確率で窓を埋めていることが分かりました。
窓埋めの有効性はかなり高いといえるのではないでしょうか。

しかし、以下の表を見ても分かる通り、だからといって単純に窓を埋める方向にポジションを入れるという戦略を打った場合を仮定すると、未決済ポジションがどうしようもない含み損を抱えてしまっています。
単純に窓を埋めるまで待ち続ける戦略は全く役に立たないということが見て取れるかと思います。

決済
ポジション
未決済
ポジション
決済率未決済率
ポジション数84693.3%6.67%
1万通貨エントリー
での総損益
15万円
-102万円
(含み損)
--

上記のことから、窓埋め戦略を有効化するためには、この10%弱に当たる窓を埋めてくれないケースに対して如何にエントリーしないか、または如何にさっさと損切り判断するかということが非常に重要になってくるのだろうと思います。

エントリー判断としては、トレンドを見つつエントリーを行うということでフィルタリングとすることができるかと思います。
#トレンド方向に窓が開けばエントリー、逆方向であればエントリーは見送るなど。

ちなみに、開けた窓の大きさによって埋めにくいというようなこともあるかもと思って、開けた窓の大きさ別に決済ポジションと未決済ポジションを並べてみましたが、窓の大きさによって埋めにくさが変わるということはあまり無いようです。
(10銭程度の窓であっても14%くらいは窓埋めに失敗しているし、50銭以上窓を開けても8割方はちゃんと埋めている)

ポジション情報 5銭~10銭~15銭~20銭~25銭~30銭~35銭~40銭~45銭~50銭~
決済ポジション数
361894621107
未決済ポジション数0301000002
未決済率0%14.2%0%20%0%0%0%0%0%22.2%


続いて、どの段階で損切り判断をするかということですが、以下に興味深いデータを置いておきます。
以下の表は、窓埋めまでに要した時間と、埋めるまでに逆行してしまった値幅の平均値と最大値を示しています。

これを見ても分かる通り、窓を埋めるケースでは平均的に数日程度で窓が埋まってしまうのです。
また、ドローダウンも数十銭程度に収まっているということが分かるかと思います。
(2120時間というのは、幸運で救われたケースと考えたほうが良かろうかと思います)

よって、窓埋めを試みてから1週間も保持しているようなケースや、1円レベルで逆行してしまった場合は諦めて損切るというのが、窓埋め戦略において重要な要素になるのではないかなと思います。

決済までの
平均時間
決済までの
最大時間
平均
ドローダウン
最大
ドローダウン
70時間2120時間41銭4円60銭

まずはこの記事としては以上です。

以降の記事では、このデータの分散状況を取得してみてより深い考察を行ってみたり、また他の通貨ペアでも同様の傾向が見えるかどうか(一般性の検証)に切り込んでいきたいと思います。

乞うご期待!w


タグ:FX 検証 窓埋め
posted by しがないあらさー at 22:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 検証シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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