先に言っておきますが、ビットコインが潰れたわけじゃないんです!!
メディアにしても、どうにもビットコインの悪い部分ばかりフィーチャーして報道している嫌いがありますが、否定しているだけでは何の進歩もないと私は思うわけです。
「ビットコインは悪だ、潰せ!」って言う人よりも「この便利なビットコインの欠点をどうやってなくしていこうか」と考える人の方が絶対に大成するような気がしますよねw
ということで、ビットコインを始めとする仮想通貨を支持する層として、ビットコインの簡単な考え方を現実通貨の仕組みになぞらえて端的にまとめてみたいと思います。
なお、これらのシステムを構築するためのどのような作業がなされているのかなど、本質的な仕組みについては本題からは外れるため記載していません。まずは全体像を把握するのが大事なのは何でもそうですよね♪
※現実通貨の仕組みになぞらえられない箇所も多くありますが、分かり易くするために誤解を承知で無理やり解釈を合わせている箇所があります。なので厳密にはニュアンスがちょっとズレた書き方になったりしていますのでその点はご容赦を・・・(興味を持たれたら、ほかのところで色々調べてみてくださいw)。
ビットコインのネットワークを現実になぞらえてみた図が以下になります。

こんな感じです。
この記事で書いたBlockChainでWalletを作成したのは、言ってみれば銀行口座を開設したようなものだと思っていただくのが良いかと思います。
他にBitCoin-QTなど、PCにインストールして使うようなローカルWalletも存在し、この場合は財布を自らで管理するというイメージになるわけです。
これらWalletには管理ファイルが存在し、これが無くなると持っているコインもろとも無くなってしまうわけですね。
以前ニュースで、数億円相当のビットコインが入ったHDDを捨ててしまって捜索に行った人の話がありますが、これはローカルWalletでコインを保管していた人の例で、まさに財布を捨ててしまったということと同義になるわけですね。
現状のビットコインネットワークにおいては、オンラインウォレットとローカルウォレットの差分は、この管理ファイルを誰が保管するかの違いくらいしかないと思って頂いて結構です。これは後で説明する、取引手数料の話が絡んできます。
さて、図に戻りましょう。
図の中で緑の矢印で書いているところがあります。これが仮想通貨の取引の流れを端的に示したものとなります。
吹き出しの説明は、手続きを現行の通貨システムになぞらえて記載しています(なので実際にデビット払いをするわけではないですw)。
ここでポイントなのが、この緑の矢印の手続きを行うのに掛かる手数料および所要時間には原則差分がないということなのです。ここがビットコインの最大のメリットになるということなのですね。
また、今回破綻したMt.GOXについてですが、図の通り言ってみれば証券会社が一つ潰れたというだけなのです。
ただ困ったことに、仮想通貨には金融商品取引法が存在しないのでおそらく返金はされないだろうということで問題になっているんですね。
これは先に挙げたオンラインウォレットについても同様で、仮想通貨には預金保険法も存在しないため、万一預り金が何者かに盗まれてしまっても返金される保証がないということなのですね。
まさに自分の身は自分で守れという状態です。
よって、現状ビットコインを盗まれないようにする最良の方法は、
「ネットワークに繋がっていないPCのHDDを複数用意して管理ファイルを両方で同期しておく」
ということになるかと思いますw
まあそこまでやってられないので、複数のオンラインウォレットとローカルウォレットに分散して入れておくのがいいと思いますが。
こんな感じでセキュリティなど色々と課題の有りそうなビットコインですが、逆に言うと課題がわかっている分、技術面でのカバー・法整備によって今後発展していくという可能性も見いだせるということでもあるわけです。そこに私は期待したいかなと思っています。
以上です。