2012年10月13日

トラリピ vs MT4によるトラリピEA





たまには検証とかためになることも書いた方がいいんじゃないかと思うので、こんなテーマを考えてみました。
トラリピとMT4がわからない・・・という方のために簡単に説明を書いておきますね(自分も初め良くわからなかったので)。わかる方は飛ばしてくださいw

<トラリピ>
「マネースクエアジャパン」というFX業者が特許を取って独占的に展開している商品。
簡単に言うと、「78円で買って79円で売る」というのを自動的に繰り返すシステムです。
※もちろんIFDを手動設定でも出来るんですが、通常のFX業者と違うところは、「決済完了した後、自動的に同じ指値を張りなおす」というところです。

<MT4>
「MetaTrader4」という売買システムのこと。自分で”EA”というプログラムを作り、自動売買を行わせることが出来ます。ただし、MT4はパソコンにインストールするソフトのため稼動していないと自動売買してくれないので、パソコンを常時起動させておく必要があります。
で、この”MT4”を取り扱うFX業者が複数あり、どの業者でもいいので口座を作ればこれを使うことが出来ます。

☆ここで注意したいのは、トラリピをやるにはマネースクエアジャパン、MT4をやるにはMT4の取り扱い業者(Forex.comとかサイバーエージェントとかアルパリとか)に口座を作る必要があるということ。

・・・前置きは以上。
上記の通りMT4というのは自分で作る自動売買システムなので、「トラリピの動きをするEAも作ることが出来る」というところがミソ。知識があれば数時間で作れます。なくても数日勉強すれば作れます。
特許の個人使用は侵害にならないようなので、自分で作る分には特に問題はないと思われます。・・・あれ?となると金取ってるトラリピEAって・・・(自粛)。

ここからが本題。以上のところから気になる点として、「んで、どっちの方が得なの?」ってことですよね。
まあいくつか観点はあるとは思いますが、スワップポイントは似たり寄ったりなので比較からは外すことにします。これらで最も大きな差が現れる点、それは・・・「手数料」「スプレッド」「運用費」です。

スプレッドはどちらのシステムでもかかっては来ますが、一ついえるのは「マネスクのスプレッドは異常に高い」という点です。米ドルでもなんと4銭・・・っ!
トラリピでは、この上に更に手数料が取られます。利確幅が20銭以内で往復6銭×通貨量、それ以上だと往復10銭×通貨量が掛かってしまいます(1万通貨、利確幅20銭だと600円)。MT4業者の場合、基本的に手数料を取られることはないです。以上がMT4のプラスポイント。

対してトラリピ側のプラスポイントとしては、「運用費が不要」という点があります。MT4を動かすためにはパソコンを常時起動させるか、あるいはVPSなどのレンタルサーバを借りてそこで動かす必要があります。
そのため、当然MT4を使う場合は「運用費」を取り除くことはできません。これがトラリピのプラスポイント。

んで、結局どっちがお得なの?ってなわけで、以下に2つのモデルケースを使って検証してみましょう。
比較を簡単にするため、「トラリピと同じ指値条件にした場合、MT4を使うとどれだけ±になるか」で検証してみたいと思います。利確幅を揃えて比較すると計算が出来ないので、トラップ回数を揃えて比較します(つまりトラリピEAの方が利確幅が大きくなる)。

<Case1>原資50万円、米ドル、1000通貨ベース、利確幅20銭 で、年利30%運用
<Case2>原資500万円、豪ドル、10000通貨ベース、利確幅50銭 で、年利20%運用

上記の2つのケースについて、両者を比較してみた結果が以下となります(運用費としているレンタルサーバはお名前.comのVPSの一番安いプランで考えています)。↓

トラリピ比較.bmp

・・・ある程度予想はしてましたが、相当に変わってきますね。
以上のことから、単純に利益だけを追い求めるのであれば、レンタルサーバを借りてトラリピEAを運用するということになるでしょうか。

ただ、トラリピのメリットで言えばいろいろなサポートがあるというところがありますし、あとはMT4使用の場合はプログラムバグで不測の事態が起こるリスクがある(何度もエントリーしまくってロスカットを食らうとか)ので、プログラムをちゃんと作りこんでやらないと危ないかもしれません。あと、VPSだとメールポート開放の設定などに知識がいるので、MT4使用だと約定通知を出せるようにするためのハードルは若干高いかなと思われます。

以上。「トラリピをやろう!」って思っている方は、ご参考になさってください。

(16/02/03追記)
トラリピEAの場合は月々の運営費がいると書きましたが、1回10〜20ドル程度の払い切りでずっと使い続けられるVPSを見つけました(海外業者ですが)。
環境の構築手順は若干面倒ですが、以下のサイト(自作)で丁寧に説明していますので、より費用節約したい方は是非チャレンジしてみてください。

節約運用術ロゴ.png

以上です。




タグ:FX MT4 トラリピ
posted by しがないあらさー at 16:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 検証シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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