これ自体は本EAを使う上では想定される内容ではあるのですが、なかなか決済されないまままた価格が落ちてしまうという状況はなかなかもどかしくもあるので、運用上のストレスを出来るだけ軽減できるよう、この度、本EAに「部分決済モード」を搭載してバージョンアップすることにいたしました。
詳細は商品紹介[クリックでリンク先へ]内の「EAについて」タブ、【部分決済モードについて】の項をご参考にしていただければと思うのですが、要はポジションの嵩が増してきている状態になると、若干戻したところでとりあえず取れる利益を稼ぎに行くという、ポジションを解消する方向に向かわせるモードが発動するようになります。こうすることで、ポジション嵩が増してくるという心理的負担をできるだけ軽減し、また、暴落時のリスクを抑えることができるようになると考えています。
具体的な決済例はこんな感じです。
<パラメータ条件>
・ポジションの単位:1,000通貨
・決済条件:+50pips(+500円)
・部分決済モード発動ポジション数:5ポジション以上
<保有ポジション>
・ポジションA:含み損益 −3,000円
・ポジションB:含み損益 −1,000円
・ポジションC:含み損益 +500円
・ポジションD:含み損益 +1,000円
・ポジションE:含み損益 +2,000円
・ポジションF:含み損益 +2,500円
このようなケースを考えてみます。
ポジション数は6≧5のため、部分決済モードの発動条件に合致しますので、部分決済可否判定に入ります。
部分決済判定では、説明に書いたとおり、「最も含み損が大きなポジションに含み益のポジションを複数個ぶつけ、平均決済損益が決済条件を満たす」ように決済する方法を探ります。
ここでは、最も含み損の大きなものはポジションAなので、これを打ち消すポジションを(含み益の大きい順に)かき集めます。
・(ポジションA+ポジションF)/2 = −250円/ポジ < 500円/ポジ → 【決済条件NG】
・(ポジションA+ポジションF+ポジションE)/3 = +500円/ポジ ≧ 500円/ポジ → 【決済条件達成!】
となるため、この場合、ポジションA+ポジションE+ポジションFが揃って決済されるということになります。
その結果、総ポジション数が3<5となるため、部分決済ルート完了という流れです。
少し例を変えてみます。先ほどの例とパラメータ条件は同じで、
<保有ポジション>
・ポジションA:含み損益 −3,000円
・ポジションB:含み損益 −1,000円
・ポジションC:含み損益 +500円
・ポジションD:含み損益 +1,000円
・ポジションE:含み損益 +2,000円
・ポジションF:含み損益 +300円
このような例になっていたらどうでしょうか。計算していきましょう。
・(ポジションA+ポジションE)/2 = −500円/ポジ < 500円/ポジ → 【決済条件NG】
・(ポジションA+ポジションE+ポジションD)/3 = ±0円/ポジ < 500円/ポジ → 【決済条件NG】
・(ポジションA+ポジションE+ポジションD+ポジションC)/4 = +125円/ポジ < 500円/ポジ → 【決済条件NG】
・(ポジションA+ポジションE+ポジションD+ポジションC+ポジションF)/5 = +160円/ポジ < 500円/ポジ → 【決済条件NG】
ということで、ポジション数は判定条件以上ありますが、この例では実際に決済は行われません。もう少し含み益が伸びてくるまで待つということになります。
ただ、一度に全決済するのを待つよりは決済までのハードルが低くなるため、運用上の心理的負担は軽くなるように思います。
とりあえず、完成したものを私の運用環境に入れてみたところ早速30ポジションの決済が走り、+3,000円ほどの実益を積み上げてくれました。このことでもちろん平均購入価格は上昇しましたが、心理的負担はかなり軽くなったような気がしています。
ということで、本EAを引き続きよろしくお願いいたします。
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以上です。